患者さんに言われて嬉しかった事・感動したこと
- 2015年08月25日
- 感動
私たちの看護師という職業は、とても大変であるというのは既に体験されている事と思います。
夜勤はあるし、責任は重大だし、患者さんだけでなく、ドクターとの関係、患者さんの家族との関係、先輩ナースとの関係など様々なところでいろんな悩みを抱えています。
しかし、看護師という職業を長く続けており
「やりがいのある仕事」と認識している人は多いです。
なぜこんなに責任が重大で大変な職業である看護師という職業を長く続ける事が出来るのかを若い頃は不思議に思ったりもしましたが
今は、患者さんに助けられている事がとても多いということに気付くことが出来ました。
患者さんって、心の底から腹立たしいって思うこともありますけど、最終的には私たちを支えてくれている重要な人物ですし、なんだかんだ言っても可愛いと思います。
今回は、私がそんな風に思うようになったエピソードをいくつか紹介します。
再入院の時に覚えていた
患者さんによっては退院してもまた同じ病気が再発して、再入院するケースもあるわけですが、こういう時の何気ない一言って嬉しいものです。
私の場合、患者さんが自分の事を覚えていてくれて
「あ、○○さん。また、再入院しちゃったよ。しばらく、よろしくね!」
と、声を掛けられたという事があり、大勢にいる看護師の中から自分の名前を覚えてくれていたのは嬉しかったです。
大きいな病院になればなるほど、たくさん看護師の数も居るわけで、病気やケガで入院をすると、たくさんの看護師が毎日交代で様子を見に来たり声を掛けたりするので、実際みんなの名前と顔を覚えるのは大変です。
そんな中でも、自分の名前と顔を覚えておいてくれて、再会した時に声を掛けてもらえると
「あ、この患者さん、私の名前を憶えていてくれたんだ」
と嬉しいですし、こういったことがあるからこそ、もっと頑張ろうって思うことが出来ます。
ご家族から褒められた
私の担当していた患者さんの中で腎臓病を患って入院されていた人が居ました。
残念ながら、その方は亡くなってしまったのですが、その患者さんの奥様が
「○○さん、いつも本当に良くしてくれるって、笑顔が素敵っていつもうちの主人が言っていました。あなたの笑顔があったから、うちの主人も最期まで頑張れたんだと思います。ありがとう。」
と言ってもらえたことがあります。
この言葉を聞いた時に、すごく嬉しくて奥様の前で号泣してしまいました。
このような言葉を頂けると、「今まで辛くて辞めたいな」って思ったことも全て報われた気がします。
病棟に勤めていると、患者さんの家族とお話する機会も多くなるのですが、家族の方の言葉で励まされる事もとても多いです。
こういう時は、「本当に看護師を続けていて良かったなぁ」とつくづく思います。
対応の難しい患者さんがなぜか自分の言う事だけを聞いてくれる
患者さんの中には、ワガママな人もたくさん居ます。
本当は入院したくないのに、病気やケガで仕方なく入院している為に、そのイライラを看護師にぶつけるというのは意外と多いです。
こっちにしてみれば、いい迷惑ですけどね(笑)
以前私が担当した患者さんの中に、ドクターのいう事も看護師の言う事も全く聞く耳を持たない患者さんも居たのですが、なぜか私の事を気に入ってくれて、私の言う事だけは聞いてくれる患者さんがいました。
他の人の言う事は全くうんともすんとも言わないのに、私が説明して頑張ろうと話すと直に聞き入れてくれるのです。
正直言えば、人を選ばずに素直に言う事を聞いて欲しいところではありますが、自分の言うことだけを聞いてくれるというのは悪い気はしません。
手のかかる人ほど可愛いっていうのはこのことを言うんでしょうね。
患者さんの病状が回復した時は感動!
看護師をしていて一番嬉しい事は、やはり患者さんが元気になって退院していく事です。
最初は、病状も悪く覇気のない顔で入院してくるわけですが、一生懸命頑張って手術を受けて、治療を受けてリハビリをして、元気になった時はとっても感動します。
とくに、病気が重くて入院生活が長引いた患者さんや子供たちには本当に感動させられます。
看護師の醍醐味はここにあると言っても過言ではないのでしょうか。
このように、看護師は患者さんからたくさんの感動をもらっています。
一生懸命、生きようとしている姿に励まされたり、頑張ろうとしている姿に勇気づけられたり、自分が担当した患者さんが元気になって笑顔になった時は本当にうれしく思います。
看護師という職業は、責任重大で大変であることも間違いありませんが、それ以上に感動することがたくさんありますし、患者様の数だけの人生を学ぶことが出来るので、人間としても大きく成長できる素敵な環境だと思っています。